Vagrantの使い方まとめ

Vagrantの使い方まとめ.
Vagrantを利用することで,Virtual BoxやVMWare Fusionで作成された仮想環境を,コマンドラインから簡単に利用できる.
公式サイト:http://www.vagrantup.com/

事前に用意した環境

Virtual Box 4.1.26
Downloads | Virtual Box:https://www.virtualbox.org/wiki/Downloads

インストール

VagrantはRuby製のツールで,Rubygems.orgに公開されているため,gemを利用して以下の通り簡単にインストールできる。

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$ gem install vagrant

ただし現状Rubygems.orgに公開されているVer.は1.0.7止まりなので,最新版を利用したい場合は専用のインストーラを利用する必要がある(今回利用するのは,Ver.1.2.2).
vagrant | Rubygems.org:http://rubygems.org/gems/vagrant
Vagrant Downloads:http://downloads.vagrantup.com/

仮想環境構築の流れ

以下の流れで仮想環境を構築していく.

  1. 必要なVagrant Boxの追加
  2. Vagrantの初期化(設定ファイル作成)
  3. Vagrantの実行(仮想マシンの起動)
  4. 仮想環境にログイン(ssh)

それぞれを順に説明する.

必要なVagrant Boxの追加

Vagrantには,既にいくつかベースとなる仮想環境(=Box)が用意されている(リンク先参照).

Vagrantbox.es

利用者は必要なBoxを追加するだけで,簡単に仮想環境が構築できる.
Boxの追加には以下のコマンドを利用する.
ここで,titleは作成する仮想環境につける名前,urlは利用するboxのURLである.

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$ vagrant box add {title} {url}
e.g. vagrant box add test https://dl.dropbox.com/u/7225008/Vagrant/CentOS-6.3-x86_64-minimal.box

今回は,Cent OS 6.3 minimal Boxを利用して,testという名前の環境を構築する.
作成した環境のリストを確認したり,作成した環境を削除するには,それぞれ以下のコマンドを用いる.

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$ vagrant box list
$ vagrant box remove {title}

Vagrantの初期化(設定ファイル作成)

作成した環境の初期化を行う.
以下のコマンドを実行すると,初期化と共に仮想環境の設定ファイル(=Vagrantfile)が作成される.

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$ vagrant init {title}
e.g. vagrant init test

ここで作成されるVagrantfileを利用することで,仮想環境の各種設定が行える.

Vagrantの実行(仮想マシンの起動)

ここまで処理が終了したら,後は以下のコマンドを利用することで仮想環境が立ち上がる.

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$ vagrant up

なお,仮想環境の停止や再起動には,それぞれ以下のコマンドを実行する.

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$ vagrant halt
$ vagrant reload

また,仮想環境内の設定をリセットしたい場合には,以下のコマンドを実行する.

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$ vagrant destroy

仮想環境にログイン(ssh)

以下のコマンドで仮想環境にsshできる.

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$ vagrant ssh

なおssh接続の設定に関しては,以下のコマンドで確認できる.

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$ vagrant ssh-config

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